大自然の中での初日の夜はさすがに緊張しました。熊に。
出くわすかもしれないので。
旅の前にとりあえず熊に関する情報を集め対策も考えてはいたのですが、知識だけ
では当然怖い。まずは遭わない様にする事が大事なんです。
食料のにおいを残さない様、食事の後は食器も含め自分自身も焚き火の煙で燻し
ました(少しの気休めも欲しかったので)。普段、日本人の生活の中で買い物中にひょ
っこり熊に出会う事はありませんが、北米やヨーロッパ山中では割りによくある事らしく
日本人は熊をい甘く見すぎてると言われます。
旅の途中で合ったドイツ人のカヤッカーはその点、徹底してました。食事する場所
とキャンプを張る場所は変える。キャンプ地ではテントから離れた場所の高い木の枝
に食料を吊るす・・・など熊に対する心構えがしっかりしてました。
これを徹底するのは大変なんですよ。本当に・・・めんどくさい・・・。だからやっぱり
しませんでした・・・。
夜(と言っても白夜なので夜12時ごろでも夕方みたい)、右手に小さなナイフ、左手
にベアスプレーを持って寝袋へ。気温はやや肌寒い程。周りは河の流れの音と小鳥
のさえずりが聞こえる程です。
もんもんとしながら数時間、ガザガザッと小動物の音?リス?キツネ?音は小さい。
大丈夫!大丈夫?・・・いやもしかしたら熊のシッポが枝を触った音?大変?大変!
撃退法その1は、大きな音を出して「人間がここにいるぞぉ~」とアピールする事。熊
は人間は危険という事を知っています。でもいきなりアピールすると熊も驚いてパニッ
クになり襲ってくるそうです。ましてや子育て中の母熊は我が子を守る為、見境ないそ
うです。季節は雪解け後の春、まだ食料の少ない早春、熊の出産の時期・・・。
撃退法その2.。ばれない様にじっとしている。熊とわりと距離があって、熊が気付いて
いない様だったらという条件。
結局は撃退法1.2も熊に遭う時は遭うし、殺られる時は殺られる。自然界に勝手に
お邪魔したのは人間なのだから・・・と言う事ですね。
初日の夜は、その2の「じっとしている」作戦を実行しました。朝、漫然としない様子で
寝袋から這い出てきました。あの夜は、恐怖のあまり自分の心臓の大きな音しか聞こ
えなく口から飛び出てきそうでした。この心臓の音に熊が気付くんじゃないか、俺の心
臓うるさいぞ!暫く止まってろ!って本気で思いました。止まったら終わりなんですけ
どね
(続く・・・)
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